2016年06月19日
明石 船タコエギング 初戦で竿頭!

ここ最近「船からのエギを使ったタコ釣り」がちょっとしたブームになっていますが、私達の仲間で本格的に船からエギでタコを狙いだしたのが4年前。
当時、“指定号数のテンヤ以外で釣りをするのはご法度”ということも多かったのですが、いつもお世話になっている鍵庄さんではそんな新しいスタイルを快く受け入れてくださり、色々な試行錯誤をさせてもらったお陰もあって、船タコエギングのスタイルがかなり確立できてきました。
この船タコエギングは、最近流行りだした「船からのエギを使ったタコ釣り」と決定的に違います。
タコテンヤの“代わり”にタコエギを使うということではなく、どちらかというと、テンヤのタコ釣りよりもエギングに近いと言えます。
タックルはタコテンヤ用のゴツいものではなく、ライトジギングのもの。
今回は以下の2タックルを持ち込みました。

ロッド:ヤマガブランクス シーウォーク サーベリング 63M
タチウオジギング用としてはかなり硬めのロッドです。
リール:モアザン PESV
ハンドルはRCSの100mmに交換しています。
タックル2
ロッド:ダイワ キャタリナBJ 64B-3
スロージギング用のロッドで、シーウォーク63Mよりもパラボリックな曲がり方をします。
リール:RYOGA 1016HL
ハンドルは2020純正の90mmハンドルに交換しています。
ラインは現在色々と試行錯誤中なので詳しくは書きませんが、テンヤの釣りと比べるとかなり細いものを使っています。
ちなみにリーダーはフロロカーボンの4号(16lb)を使用しています。
そんなタックルなので、出船前には周りの人から「こんな華奢なタックルで大丈夫??」というような感じでジロジロ見られますが、それにももう慣れました(笑)

潮の流れにもよりますが私は20号を基準とし、15号から40号を使い分けています。
え??オモリが軽すぎるのでは??と思う方も多いと思いますが、テンヤと比べると少しキャストできることに加え、メインのPEがかなり細く、テンヤと違いエギは水流に対する抵抗も小さいので意外と潮に流され難く、きちんとラインの出方さえ把握していれば、オモリが軽くても周りの人とオマツリすることはまずありません。
テンヤでよく使われるピラピラしたテープ(?)は、潮に流されやすくなるので使用していません。
そのテープが釣果に関わってくるのかどうかも、私は懐疑的ですし(笑)
釣り方ですが、基本は着底後シェイクをしてタコに対してアピールした後、ステイさせて食わせの間を作ることでタコが乗ってくるのを待ちます。
詳しい釣り方については、以前書いたブログ記事にも書いていますので、興味のある方は参考にして下さい。
さて、ここからが釣行記になりますが、鍵庄には4時15分頃に到着しました。
かなり早い到着ですが、残念ながら少し離れた駐車場にご案内^^;
みんな気合が入っているのか早いです。早すぎです。
仲間と合流し、そこから久しぶりの会話をしながら日焼け止めを塗り、5時半の釣り座の抽選を待ちます。
抽選の結果・・・私が引き当てたのは何と1番!!何たるラッキー!
ということで、左舷後方の角をゲット♪
角はキャストできる範囲が広く、潮に対してアプローチ出来る手数を増やせるので絶対に有利なのです。
出発前にチェックしていた海上保安庁の潮流推算のサイトから判断すると、流転から潮が走り出す10時過ぎまでがチャンスタイムです。
11時には潮が速過ぎてアウトなので、6時から10時までの4時間が勝負と思われます。
海保の潮流推算のサイトは本当に使えるので超オススメです。
最初は10m以浅のエリアからスタート。
開始早々からいい感じで乗ってくる状況で、まわりのテンヤ師もコンスタントに釣り上げています。
私も数匹目で、最初の画像の1.5キロクラスをゲット♪
一見華奢なタックルですが、エギはシンカーに付けたスナップ分、底からわずかに浮かせているので、タコは岩に張り付いているわけではなく、大きなタコでも普通に引き上げることが出来ます。
もし張り付かれたとしても、スィープにしっかり合わせてやると“ベリッ”とした吸盤が剥がれた感触とともに上がってきます^^
ですので、この釣り方においてはテンヤ用のゴツいタックルでは明らかにオーバースペックなのです。
角を取れたことも幸いし、潮流に対して多方向に打ち込みながら、その後もコンスタントに数を稼いでいきます。
しかしここで問題発生!
釣れたタコを入れる洗濯ネットに小さな穴が開いていたようで、脱走中のタコを確保(笑)
とりあえずラインで穴をくくって応急修理^^;
1つ目の洗濯ネットが一杯になったので2つ目にチェンジ。
しかしここでも問題発生!
今度はファスナーを器用にこじ開けられ、またしても脱走(笑)
逃走中のタコを3回捕まえましたが、上手いことファスナーを開けるものですね^^;
そんな感じで小さいのが何匹か逃げ出したかもしれませんが、まぁ仕方ありません。
以前から100均の洗濯ネットを使っていますが、これについてはもうちょっと考えたほうがいいかもしれませんね・・・
釣果の方は、最初の浅場付近で10時頃まで居ましたが、潮の状況にアジャストし続けられたこともあり、そこそこ数も稼ぎました。
基本的なことですが、シーバスでもメバルでもイカでもタコでも、常に潮の流れを観る・感じることが大切です。
私も以前は何となく釣りをしていましたが、上級者と一緒に釣りをしていく中で圧倒的な釣果差を見せ付けられ、彼らとの違いを考えていくと、やっぱり“潮を観る・感じる力の差”だと感じました。
これを意識して釣りをするようになってくれば、釣果は劇的に変わってきます。
船タコエギングの場合、自分に対してどう潮が動いているのかを判断し、流れに対してどうエギを打ち込むかを考え、水中でエギが“安定”するように操作していきます。
この“安定”というのがキーポイントで、エギングにおける“シャクリを入れた後の姿勢制御”がキモなのと同じです。
着底後シェイクしてアピールさせた後に、食わせの間を作るべくステイさせますが、このステイさせるときの“安定”が釣果に直結します。
エギはテンションを緩めると常に潮上に頭を向けるので、払いだしていく潮の流れでの操作はイージーです。
テンションをかけた時でもエギの頭は同じ方向を向いたままなので、エギが暴れません。
なのでステイさせる時も、テンションをかけ気味で待てるので、とても楽チンです。
ですが、横方向への流れの場合、テンションを抜くとエギの頭は潮上を向き、テンションをかけると自分の方を向いてしまうのでエギの姿勢が安定しません。
この場合、テンションをわずかに抜くことでエギを潮上に向かせ、その状態で食わせの間を作り出すことが大切なのです。
テンションがかかった状態では、エギが横からの潮に流され姿勢がふらつくからか、明らかにアタリが減ります。
わずかなテンションをかけたり抜いたりするのは、従来のヘビータックルでは不可能なことで、これはライトタックルだからこそなせる業。
シンカーも軽くしたライトタックルのタコエギングは、より細かい操作ができる分、非常にテクニカルです。
そこに高いゲーム性が生まれてきます。
そんな感じで、潮に対してどうアプローチするのかを考えるのが、この船タコエギングの面白さだと感じています。
と、色々と偉そうなことを書いてしまいましたが、潮が走り出した10時半以降はサッパリ(笑)
テンヤ師はポツリポツリと釣れる人も居ますが、いずれも事故的な感じ。
この辺も予想通りで、タコも潮に対して正直だと言えますね。
最後にタコを〆て数を勘定してもらいましたが、全部で37杯で何と私が竿頭でした♪
1番くじを引き当てたというのがかなりデカイと思いますが、いい気分で釣行を終えることができました^^
タコは13Lのクーラーにほぼ一杯で、冷凍庫から無くなりかけていたストックもまた復活。
次回は7月に出撃予定。
この釣りについてはまだまだ発展途上です。
他にも、色々と試したいことがあるので、次の釣行が今から楽しみです^^
Posted by T.A.K.U. at 10:28│Comments(0)
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