ナチュログ管理画面 海釣り・ソルトウォーター 海釣り・ソルトウォーター 近畿 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2019年02月15日

パズデザイン コンプリートIV+(フィッシングショー大阪2019)

快適な釣りを求めて、日頃からパズデザインのゲームベスト3種類(コンプリートIV、アルティメットV-III、スーパーライトベスト)をシーンに応じて使い分けているのですが、今回コンプリート4の派生モデルが“コンプリート4プラス”として発売されるそうです。

今までのコンプリート4は少々重いながらも「ドサッ」とルアーケースを放り込んで使えるので、これ1着で大抵どこでも完結してしまうという魅力がありました。
ただ、胸ポケットがかなり厚く作られているので足元が見難くなってしまうので、私は足場の良い沖堤防などで主に使用しています。
また、“ドリンクホルダーの位置”に関しては超微妙で、体が柔らかくない私からすると水分補給が毎回ストレッチ体操のようで、かなりストレスになっていました(笑)

アルティメットスーパーライトベストは収納量は少ないものの、後ろポケットの下部にペットボトルを入れられるようになっている点が秀逸で、これが非常に取り出しやすいです。
ただ深い場所でウェーディングすると、水に浸かってしまう位置なので微妙だという意見もありますが、ディープウェーディングはほぼしない私からすると、そっちの方がありがたいのになぁと思っていました。

また“着心地”に関して言えば、スーパーライトベストは一番軽く、ビーズフロートが身体の形に合わせてフィットして楽チンです。
ただ、ビースフロートは従来の浮力体に比べて柔らかいので、“ボディアーマー”として考えると不安です。
なので、荷物をあまり持たない&足場がそれほど悪くない場所であれば、これをチョイスしています。

その点、アルティメットはボディアーマーとしての役割も果たしてくれそうですし、収納量こそ少ないですが、胸ポケットが薄い為に足元も見やすくなり、使い勝手もよいので“磯専用”として使っています。

新製品の“コンプリート4プラス”は、それぞれ一長一短であるゲームベストの“いいとこ取り”という感じで、コンプリート4の前面の浮力体をビーズフロートにして着心地をUPさせ、ドリンクホルダーを後ろポケットの下部に移したというモデルです。
その他はコンプリート4と基本的に同じなので収納量も十分ですし、ディープウェーディングをしない人にとってはこっちをチョイスした方が幸せになれるかもしれません(笑)

色々とユーザーから意見を吸い上げて新しいモノ作りに活かすというスタイルは、いいものを作り出していくひとつの手法だと思いますが、それによって快適な釣りが出来るのはありがたいことです^^
欲を言えば、ユーザー達が考えもしないような新しいアイデアで、素晴らしいモノを作ってもらえることも密かに期待しているのですけどね(笑)

フィッシングショー大阪2019(目次)  

Posted by T.A.K.U. at 18:53Comments(0)タックル

2019年02月11日

パズデザイン プライヤー&グリップホルダー(フィッシングショー大阪2019)

毎年フィッシングショーで楽しみにしているブースの1つがパズデザインさんです^^
ゲームベストはパズデザインのものを愛用していますし、色々な便利グッズなども多く、さらにブログも面白いときたもんだから、チェックしないわけにはいきません(笑)

そんな中でも、「絶対買おう!」と思ったのが、今までありそうで無かった“プライヤー&グリップホルダー”です。
プライヤーホルダーはゲームベストの前面についてはいるのですが、フィッシュグリップはD環にぶら下げていました。
足場のいい沖堤防なんかでは別に気にならないのですが、磯ヒラなどで山を登ったり降りたりするときには、胸元を極力スッキリさせるためにポーチを横に移設して歩きやすい工夫をしているのに、胸元のプライヤー部は出っ張っていて、フッシュグリップについてはD環に吊り下げてぶらぶらしていたので、いつも気にはなっていました。

このホルダーを腰ベルトに通しておけば、プライヤーも邪魔にならないし、フィッシュグリップもスマートに収納出来て、取り出しも引き抜くだけ。
ブースで見た瞬間「これ買います!」と言ってしまいました(笑)

しかも、お値段は2200円とかなりリーズナブルな設定なのは嬉しいところです。
この2つの問題でお悩みの方は、是非チェックしてみてください^^

フィッシングショー大阪2019(目次)  

Posted by T.A.K.U. at 00:01Comments(2)タックル

2019年02月10日

ダイワ CT SV スプールのベイトリール(フィッシングショー大阪2019)

最近バスから少し離れていることもあって、今回のフィッシングショーではバス用品についてはあまりチェックしなかったのですが、30mm径のSVスプールを搭載した非常にコンパクトなベイトリールについては書いておこうと思います。
画像は従来の基本サイズである34mm径とのスプールの比較ですが、随分と小さくなっているのが分かると思います。

スプールの幅も更に狭くなっているので、収めるボディも小さくすることが可能であり、それによって重量も軽く仕上がっています。
スペック表によると、“STEEZ CT SV TW 700”の自重は150gと、スピニングリールと同様にベイトリールでも軽量化の波が押し寄せているようです。

ただ、スプールが小さくなるということは、ラインのキャパシティも小さくなります。
ですが、ボートからのバスフィッシングにおいてはそれほど遠投するシーンは多くないので、糸巻量も必要十分と言えるでしょう。

それに加えて、“ハンドル1回転での巻取り長さも短くなること”は考慮しておかなければいけません。
それが良くわかる表があったので撮影してきましたが、今までの34mm径でギヤ比6.3のHギヤに相当するのが、30mm径ではギヤ比7.2のSHギヤとなっているので、リールを選ぶ際には注意が必要です。

そんなCT SVスプールを搭載したモデルとして登場した、“スティーズCT SV”“アルファスCT SV”を触ってきましたが、持った瞬間に分かるほどにコンパクトです。
普段シーバスでは少し大きめのモアザンPESVを使っているので、その差が際立つというものありますが、これだけ小さいとテンポ良く撃っていくような釣りでは、めちゃめちゃ楽に使えそうな気がしました。

他には丸型ベイトリールの新しいモデルとして、“ミリオネアCT SV”も登場しています。
丸型のベイトは根強い人気があるので、キャスト出来るミリオネアの復活を願っていた人には朗報かもしれません。
私は旧モデルのRYOGA1016HLを今でも使っていますが、やっぱり丸型というだけでカッコイですね(笑)

フィッシングショー大阪2019(目次)  

Posted by T.A.K.U. at 00:01Comments(0)タックル

2019年02月09日

シマノ シャローアサシン 99F フラッシュブースト(フィッシングショー大阪2019)

シマノブースで気になっていたもうひとつが、この“シャローアサシン 99F フラッシュブースト”です。
画像ではその凄さが伝わらないのが残念ですが、クリアになっているヘッド部に組み込まれている反射板が細いバネに固定されているので、ほんの僅かボディが揺れるだけでキラキラと輝くというギミックが搭載されています。
動画を検索して見て貰えれば一目瞭然なのですが、それはまるで泳いでいるカタクチイワシのエラブタがキラキラ光っているようであり、見事なアイデアだなぁと感心しました^^

手でそっと持っているだけでも常に反射板が動いているので、水中でステイさせている状態ても僅かな水流でアピールし続けることが出来るという話です。
また、この鱗のホログラムは前に書いた記事“狂鱗ホログラム”というやつで、非常に見た目も美しいです^^

「これをサラシの中に投げ込んでそっと置いておくと、ヒラスズキがドカンと出そうですね」とブースの人と話していましたが、その担当の方はヒラズズキ釣りが大好きだそうで、ヒラを釣るために作ったと仰っていました(笑)
参考展示されていたプロト段階のものより、水を掴みそうなリップ形状で、レスポンダー109Fと共に浅い層で活躍してくれそうです^^
もちろん重心移動はAR-Cなので飛距離も期待できます。

フックは標準で5番になっていますが4番に交換しても問題ないそうなので、サラシに置いておくような使い方だと浮力を少し殺してやった方が使いやすいと思うので、ヒラスズキに使うのであればフックは4番に交換するといいでしょう。

発売は3月ということなので、春のヒラスズキシーズンには是非使ってみたいと思います^^

フィッシングショー大阪2019(目次)  

Posted by T.A.K.U. at 16:08Comments(2)タックル

2019年02月08日

シマノ 19ヴァンキッシュ(フィッシングショー大阪2019)

フィッシングショーで楽しみにしていたひとつが、シマノの“19ヴァンキッシュ”です。
前評判から“もの凄い軽さ”ということだったので、ワクワクしながらブースを訪れました^^

はじめに手に取ったのが画像のC3000MHGなのですが、手に取った瞬間思わずニヤけてしまいました(笑)
あまりの軽さに、「うそっ!?」と思いましたが、それもそのはず・・・自重は170gだそうです。

お次は4000XGを持ちましたが、重さはなんと200g!!
参考までにストラディックの1000番と同じ重さなので、持った瞬間の“違和感”は半端無いです(笑)

さてこの19ヴァンキッシュですが、ブースの方によると「今までの16ヴァンキッシュはステラのボディにCI4+の軽量ローターという感じでしたが、今回は軽さを追及しました」という話でした。

今回の大きな変更点として、16ヴァンキッシュはボディとボディカバー共にマグネシウム合金だったのに対し、19ヴァンキッシュのボディカバーは樹脂製に変更されています。
ブースでは「ボディ側がしっかりしていれば、カバーの方にはあまり力が掛からないので、樹脂製でも十分な強度です。」という話をされていました。
実際、もっとハードな使い方を想定しているツイパワーSWでさえもカバー側は樹脂なので、ヴァンキッシュの使用用途を考えると大きな問題にはならないと思われます。

もちろん金属と樹脂では金属の方が強度は上がりますが、樹脂だと軽量でかつ安価に製造できるので、“軽さの追及”という点で言えば、樹脂は最良の選択肢になるのでしょう。
さらに、その樹脂部についても出来るだけ軽量になるように無駄を削ぎ落として設計されているそうです。

ハンドルもC5000XGを除きCI4+となっており徹底的な軽量化のおかげで、4000番で200gという驚異的な軽さを達成しているのでしょう。

また、19ヴァンキッシュからステラと同じくロングストローク化され、飛距離もUPしているというのは見逃せません。
リール選びも適材適所で、ヒラスズキなどの強引さが要求される釣りであれば、やはりツインパワーXDなどを選ぶと思いますが、ライトゲームや湾奥のシーバスゲームではそれほど負荷も掛かりませんので、19ヴァンキッシュはかなり良い選択肢になりそうなリールになることは違いないでしょう。

税別価格は57,000から59,800円と決して安くないものですが、これほど軽量なリールを手に出来るというのは素晴らしい時代になったものですね(笑)

フィッシングショー大阪2019(目次)  

Posted by T.A.K.U. at 21:18Comments(0)タックル

2019年02月05日

ダイワ モアザンワイズメン AGS 130M-4(フィッシングショー大阪2019)

昨シーズンから、ヒラスズキやシーバス用のロッドとしてGクラフトを導入しているのですが、これがまたなかなか自分に合っているようで、他メーカーのロッドが気にならなくなってきたのは信者への一歩というところなのかもしれません(笑)
しかし、そんな中ダイワのブースで私の心を揺さぶる強烈な1本がありました。

15フィートのテレスコヒラロッド“平狂”が出ているブランドである、“モアザン ワイズメン”から、4本継ぎ13フィートのヒラスズキロッド出るとのことなので、フィシングショーでじっくりと見てきました^^
ちなみに、このモアザンワイズメンは「じっくりと長く使い込める相棒を。」というコンセプトのロッドなので、早々にはモデルチェンジせず長期間継続販売していくそうです。

私が今使っているヒラスズキロッド、GクラフトのモスSRは11フィートのかなり細身なロッドなので、非力な私でもスイングスピードが稼ぎ易く、2シーズン使ってみて今ではかなりお気に入りです^^
ですが、もう少し長さが欲しいという場面も結構多く、何かいいロッドは無いのかなぁ・・・と思っていました。

11フィートより長くなるということは、振り切るのにさらに力も必要ですし、バットも太くなってしまうので強風時に風を切り難いという問題もあります。
まぁこれは、私にもっと力があれば問題にもならないのですが、もう若くは無い身からすると切実な問題なのです(笑)

そんな課題を解決してくれそうなのが、この“モアザン ワイズメンAGS 130M-4 ROCK DANCE CUSTOM F”かもしれません。

ブースの特設コーナーで実際に手にとって見ましたが、13フィートのロッドなのにかなり細身(元径は14.8mm)で、しかもやたらと軽い(重量は215g)です。
軽くキャストの動作をしてみた印象では、11フィートくらいに思えるもので、これなら私でも振り切れそうです。
下は10gから使えるということですが、小型のミノーでもストレス無く使えそうなティップで、ワームのジグヘッドリグでも快適に使えてしまう程だそうです。

このモアザン ワイズメンAGS 130M-4は2007年に発売されたモアザンブランジーノAGS 13M ROCK DANCE CUSTOMの後継モデルにあたるそうですが、この2本を振り比べてみましたが、軽く振っただけでも明らかに違いが分かり、ワイズメン130M-4の方が別次元に軽快に扱えます。
使用感は11フィートクラスでありながら、11フィートより60cmも長いので、もう1歩後ろからでも同じことが出来るというのは魅力的です。

また、3本継ぎだったのが4本継ぎに変わったというのはかなりGOODなポイントです。
3本継ぎは仕舞寸法はコンパクトになる反面、2ヶ所で繋がなければいけないのはかなり面倒くさいそうです。
これが4本継ぎになるということは、仕舞寸法がさらに小さくなることに加え、少し移動したいといった時に真ん中のジョイントを外すと2本継ぎのように持ち運ぶことも出来るので、利便性はかなり高いです。

今回それを可能にした技術が“V-JOINTアルファ”で、カーボンを厚く巻きつつブランクを細身に仕上げて、なおかつ4本継ぎにも出来たそうです。

さらに、AGSガイドの固定はCWS(カーボンラッピングシステム)となっており、糸で巻くのではなく、カーボンクロスをつかって固定していて、見た目も相当カッコイイです。

そんな良い事ずくめな、私にとってはとても魅力的なヒラスズキロッドですが、問題点がひとつ・・・

なんと税別定価が124,000円!!

平狂よりも高く、かなりぶっとんだ価格設定です(>_<)
猛烈に欲しい1本ではありますが、この値段の障壁はかなり高いですね^^;

フィッシングショー大阪2019(目次)


  

Posted by T.A.K.U. at 00:01Comments(0)タックル

2019年02月04日

ダイワ SLPW LT タイプ-アルファ スプール(フィッシングショー大阪2019)

スピニングリールに限らず、ベイトリールの場合でも、釣行時には基本的に私は替えスプールを準備しています。
ですが、スプール自体そこそこいい値段のものなので、結構痛い出費であることは否定できません。

今までのダイワのスピニングリールのうちリアル4規格で作られているものは、同じ番手であれば互換性があったので、10セルテート以前のスプールでもワッシャーを入れるだけで使えました。
それは非常に便利な点でしたが、昨年からたくさんの機種がLT化され、スプールの規格も一新されました。

SLPWから用意されていた替えスプールは、18イグジストと19セルテートの上位グループのものだけでしたが、今回新しく18カルディアや18TATULA、18エメラルダスAIR、19バリスティックFWなどの中位グループに適応するものが5月に発売されるとのことです。
(ちなみに18フリームスはまた別の形状なので、前記グループとは互換性はありません。)

それが画像の“SLPW LT タイプ-アルファ スプール”というやたら長いネーミングのものです(笑)
デジタルカタログを見て結構派手かな?と思っていましたが、実物を目にするとそんなに派手でもない印象でした。

値段が税別5000円~5500円と今までの替えスプールよりもかなり安価に設定されているにも関わらず、薄肉アルミで重量は軽く、スプール内にはベアリングも入っているので、純正スプールを買うよりお買い得です。
まぁ20000円のリールを買って、替えスプールに15000円というのはバカらしい話ですが、これくらいの価格設定だと買っておこうという人も増えるのではないかと思います。

ただ、ラインナップは2000SS、2500S、3000S、4000Sの4種類のみで、売れ筋となるであろうシャロースプールだけです。
今後追加されていくのかもしれませんが、この規格の替えスプールが出てくるということは、今後LT規格は主にこの2グループで継続していくとも考えられるので、将来的に同クラスのリールを買い換える際にはスプールは使いまわせるようになることに期待したいですね。

フィッシングショー大阪2019(目次)  

Posted by T.A.K.U. at 00:01Comments(0)タックル

2019年02月03日

ダイワ 19セルテート(フィッシングショー大阪2019)

フィッシングショーで気になった新製品の第一弾は、もちろんダイワの“19セルテート”です。
ネットで「19セルテート」と検索してみても、上位に来るのは公式サイト以上の情報はほとんど無いまとめサイトが大半なので、かなり長文になりますが、そういったサイトとは違った切り口で書いていこうと思います。

DAIWAブースの正面に作られた19セルテートのコーナーはかなりの人気で、皆さんの注目度の高さが伺えました。
見た目は16セルテートから大きく変わり、初代04セルテートを思い起こさせるようなカラーリング。
ブースには各番手が展示されていましたが、ボディは2500番と3000番の2種類となっており、2000番以下はラインナップされていません。

また、“LTコンセプト”ということで、重量は大幅に軽くなっています。
詳しいスペックは公式サイトに詳しく書いているので割愛しますが、「軽くなった要因としては主にスプールとハンドルの軽量化によるところで、ボディはほぼ変わらない」そうです。

まず、今回のモデルチェンジ最大の変化点は“モノコックボディ”になったということでしょう。
16セルテートHD(旧3500/4000番)でモノコックボディが採用され、18イグジストでマグネシウム合金による小型番手が出てきました。
そして今回、多くの方の予想通り、3年周期のモデルチェンジに合わせて、セルテートがアルミボディでモノコック化されたというわけです。

この“モノコックボディ”についてですが、従来はボディとボディカバーで構成されていたリール本体が、大きな円形の開口部のある1部品になり、その開口部にエンジンプレートを直接ねじ込むという構造になっています。
ボディカバーは3本のビスで固定していましたが、ボディカバーが無いということは、ビスを止めるスペースが必要ないので、それだけコンパクトなボディを作り上げることが可能になったのです。
モノコックボディになることで、同じ大きさのギヤを収めるのであれば、ボディはよりコンパクトに出来るようになりますし、同じボディの大きさであれば、より大きなギヤを収めることが出来ます。

今回19セルテートのドライブギヤは“タフデジギヤ”となっていますが、素材としては“超々ジュラルミン”で、“冷間鍛造+マシンカット”によって作られる、18イグジストに使われているギヤと全く同じものだそうです。
(正確に書くと、マグシールドBBが使われていない19セルテートは、真ん中の軸が18イグジストより少し短くなっています。)
少し解説しておくと、あらかじめ冷間鍛造でほぼ完成した形を作り、最後にマシンカットして求める精度に微調整するというものです。
ちなみに16セルテートも超々ジュラルミンで、冷間鍛造+マシンカットという同じ手法で作られていますが、18イグジストや19セルテートのギヤは“新歯面理論”に基づいて設計されているそうです。

画像左が19セルテートで、右が16セルテートのドライブギヤですが、同番手では大きさはほぼ変わりません
(16セルテートと比べると約2%大径化されているそうです。)
大きさよりも画像内の赤線部分にあたる歯面部分の幅に注目すると、19セルテートの方が少し幅が広くなっているのが分かるでしょうか?
さらに、ギヤの山の数を数えてみると16セルテートの28山に対して、19セルテートは31山と少し増えているのが分かります。
“新歯面理論”に基づいた歯面形状で、従来のものとは異なっていて、噛み合いの面積も大きくなっているとのことです。
また、画像からは分かりませんが、ギヤの厚みは部分によって19%から45%ほど厚くなっているそうで、耐久性は相当上がっているそうです。
そうなると、当然ギヤ単体の重量は増えてしまうわけですが、そこはモノコックボディによる軽量化で、前述した「ボディとしてはほぼ変わらない」というところまでもっていっているようです。

他にはオシレーティングスライダーをリールフット側に移動させていたりと、16セルテートから変更点はかなり多くなっています。

さらに、今回の19セルテートから浸水の可能性を無くすべく、逆転ストッパーのスイッチが無くなっていることは、逆転機能を良く使っていた人には残念な点です。
18イグジストに使われている新型ストッパーを使えば浸水問題は解決できるみたいですが、そこはフラッグシップと差をつけたそうで、「不用意な逆転を防ぐ」という理由をつけて、より“タフ”さにベクトルを振ったという説明にも繋げているようです(笑)

またそれに伴って、「16セルテートで使われていたドライブ軸両端のマグシールドボールベアリングは無くしてしまっても問題無い」との結論になったそうです。
「では防水性能としてはどうなの?」ということで、ズバリ聞いてみたところ、「16セルテートがIPX4 (いかなる方向からの水の飛沫に対し影響を及ぼさない:全方向からの散水[常温の水道水]の飛沫に10分間耐えられる)で、19セルテートはIPX7(連続的に水中の中に入れても影響を及ぼさない:静止した水[常温の水道水]の水深1mに30分間放置しても水が浸入しない) なので、防水性能は確実にUPしています。」という答えを頂きました。
ホントにIPX7なの!?・・・ちょっと疑問は感じますが、水中でハンドルを回さない限りは水没させても問題無いと考えても良さそうです。

次に“スプール”についてまとめておくと、19セルテートでは最近増えてきた薄肉アルミを使うことで相当軽くなっています。
ちなみにPE1号が200m巻ける2510PE-Hを例に挙げると、セオリーと16セルテートでは薄肉アルミスプールのセオリーの方が、スプール単体で10g以上軽いので、16セルテートのスプールはかなり重かったと言えるでしょう。

新スプール形状は18イグジストと互換性があるものですが、“スプールリング”については18イグジストがチタンなのに対し、19セルテートはステンレスにイオンプレーティング加工を施したものとなっており、ここでも差別化されています。

またLTスプールについての注意点として、従来の2500番のスプール径は48mmでしたが、LT2500は45mmとスプールそのものが小さくなっています。
今までの2500番と同じ48mm径はLT3000となっているので、2500番同士なら全く同じというわけではありません。

さらにスプール径に関して言えば、今までの3000番クラスはスプール径54mmでしたが、LT規格ではLT5000となり、今回の19セルテートにはラインナップされていません。
つまり、19セルテート4000-Cと4000-CXHは3000番のボディに、16セルテート3012Hよりも径の小さいスプールが搭載されていることになります。
RCSエアスプール2の重量を例に出せば、2500番クラスが33gなのに対し、3000番になると52gと一気に約20gも重量がUPしていますので、スプールが重くなってしまう54mm径(LT5000)をあえて出さず、従来の2500番(スプール径48mm=LT3000)と3000番の間をLT4000(スプール径51mm)として、スプール重量を抑えた軽いリールを作ってやろうという考えではないのかな?と勘ぐっています(笑)

ハンドルはシルバーの新形状となっており、18イグジストのように肉抜きはされておらず、しっかりした作りだという印象でした。
番手によっては16セルテートでは55mmだったものが19セルテートでは60mmと少し長くなっているものもあります。

他には、メインシャフトをステンレス製(18イグジストはアルミ製)にすることで、高負荷時に曲がりにくくしているのも、タフさを重視したセルテートゆえ、といったところです。

最後に“体験コーナー”として、16セルテートと19セルテートの巻き上げ比較をしてきました。
疑い深い性格なので、目の前でテンションが同じになるようにセッティングしてもらいました(笑)
ドラグチェッカーを使ってベイトリールのドラグを1kgになるようにセットし、ロッドを直線にしてリールのみでゴリゴリ巻き上げるというものです。

去年18イグジストでも同じようなものがありましたが、今回も明らかに違いが分かる程で、16セルテートではカクカクなってしまうような感じでしたが、19セルテートの方は全くカクカクはならず、圧倒的に楽に巻き上げられることが体験できました。
ギアの大きさはほぼ同じでハンドルの長さも同じなのに、これだけの差があるというのは正直驚きです。

さて、そんな“19セルテート”ですが、発売が楽しみでなりません^^
よりセルテートらしさが感じられそうなLT-3000XH(従来規格でいう2510R)を購入予定ですが、4月発売とのことなので楽しみにしているイカナゴパターンのシーバスには間に合うのかどうか微妙な感じです・・・
まぁ間に合わなかったとしても、買っちゃうんですけどね(笑)

2019.04追記:19セルテート購入後、各部の重さを量ってみた記事はコチラです。

フィッシングショー大阪2019(目次)




  

Posted by T.A.K.U. at 00:30Comments(2)タックル

2019年02月02日

フィッシングショー大阪2019(目次)

今年ももちろん、フィッシングショー大阪に行ってきました!
楽しみにしていたメーカーが出展しなくなったりと、ちょっと残念なところもありますが、気になった新製品をこれからしばらく記事にしていきたいと思います。

このページを目次にして、順次更新していきます。

画像はジャッカルブースでの1枚です。

・ダイワ

 19セルテート
 SLPW LT タイプ-アルファ スプール
 モアザンワイズメン AGS 130M-4
 CT SV スプールのベイトリール

・シマノ

 19ヴァンキッシュ
 シャローアサシン 99F フラッシュブースト

・パズデザイン

 プライヤー&グリップホルダー
 コンプリートIV+  

Posted by T.A.K.U. at 23:56Comments(0)雑談