今回最も気になっていた新製品のひとつである、シマノのPEライン
“ハードブル8+”について書いていきます。
少し前の記事にも色々と書いてありますが、この
ハードブル8+は
原糸に“Spectra®”を使っているという特徴があります。
今、日本の市場に出回っているPEラインは全て
東洋紡の“イザナス”という超高分子量ポリエチレン繊維の原糸を使った製品となっています。(一部イザナスの名がついていない東洋紡の原糸を使っているラインもあるという話ですが・・・)
以前は、シマノのパワープロやラパラのチタニウムブレイドなど
Honeywell社の“スペクトラ”を使っているPEラインがありましたが、日本では流行らずいつの間にか見かけなくなってしまいました。
ブースでは各号数が展示されており、
ピットブル8+との触り比べが出来ました。
表面に高結晶化層を作り、さらにシリコンをコーティングしている
ハードブル8+は、触った感じ
かなりハリが強く、昔一世を風靡した
“ファイヤーライン”に非常に似た感触と言えば、昔から釣りをしている人には理解してもらいやすいかもしれません。
ちなみにファイヤーラインは原糸にダイニーマ(=イザナス)を使っているものの、
原糸を編み込まずに熱で溶着させてガッチガチにコーティングしたラインなんですが、針金のようなコシがあるラインで、今のしなやかなPEラインとは全くの別物です。
その特性のおかげでライントラブルは本当に少なく、今のしなやかなPEに慣れる前には私も愛用していました。
それに近い感じの
“ハードブル8+”は
万能とはちょっと言えないものの、使いどころを限定すればかなり使えるラインになりそうです。
ライン自体のハリがかなり強いので、スピニングリールに巻いてキャストすると飛距離が落ちてしまいそうですが、ブースの方の話では24ツインパワーにも採用されている
「インフィニティーループ(超密巻き)との相性が非常に良い」とのことでした。
また、ブースでは
耐摩耗試験も実演されていて、紙やすりにこすりつけてもなかなか切れないことをアピールされていました。
擦れに強いPEということは、バスのカバーフィッシングに良さそうですし、インフィニティループとのセットで使うと飛距離のダウンも抑えられて、今までなら臆してしまうようなシーンでも、強引に使っていけるのではないかと思えました。
発売は3月の予定で、カラーは
スティールグレイと
フレッシュグリーンの2色展開。
価格はどの号数でも100mは1,950円、150mは2,950円、200mは3,600円となっています。
私はとりあえずアコウ用のベイトリールに1.5号を巻いて使ってみようと思います^^
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